優しい止まり木
一昨日訪れたbarのカウンターで、隣で酔いつぶれて寝てしまっ
オーセンティックなbarでそんな失態をやらかすのは無粋の極み
例えどんな事情があるにせよ、マナーというものは守るべきだと思
しかし、流石はプロのバーテンダーというもの。そういうお客さん
寝冷えてしまわないようにそっと膝掛けの毛布を差し出されます。
時折発する呂律の回らない言葉でも、文脈をつなぎ合わせて何とか
もしかすると、その中年男性は何かしらの問題を抱えて、酷い孤独
そう言えば、寝顔の目にはうっすらと涙が浮かんでいたような…
人が酒を求め、そして人を求めて、来るbarのカウンターテーブ
bar tender(優しき止まり木)は、その人を決して否定はしませ
とはいっても、積極的に肯定する訳でもなく、あくまでも暖かい目
…そう言えば、旭川に初めて来て風邪を引いてしまったときに頂い
風邪の寒さよりも、まだ見知らぬ土地で1人で風邪になってしまった、そのことがより一層「こころ渇き」を催していました。バーテンダーの方は、そんな僕のこころを、そっとうるおしてくれました…
声に出せぬ、孤独、生きにくさを感じてしまっている人に、多くは
それはプロではなくてもできる仕事であるけれども、人任せには出
目の前に苦しんでいる人がいても、そういう余裕を失ってしまって
「優しくなければ生きている価値がない」といういう有名な科白がありま
僕自身はその調整が全然上手くないので、そういう機微をba
学校で勉強できないこと、本の知識で得られないことは、それなり
“学校で僕らが学ぶもっとも重要なことは、「もっとも重要なことは学校では学べない」という真理である。”
(『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹)