2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 ―必然的に死ぬために、あるいはそれでも哲学するために―(3)

自殺した彼と僕はそれほど親しかったわけではない。 葬儀には出席したけれど、個人的に深い哀悼の意はなかった。 それは祖父の時とあまり変わらない。 彼がなぜ自ら命を絶ったのか、どんな事情があったのか、 それは僕の興味をあまり引かなかった。 (家庭の…

―必然的に死ぬために、あるいはそれでも哲学するために―(2)

そうは言っても、段々と騒ぎが大きくなると、 こちらものべつそわそわしてくる。 退屈な授業を妨害してくれる愉しい暇つぶしの種が出来たから、 もう居ても立ってもいられない。 みんな、それが今一番の関心事になってしまっている。 堪えきれずトイレを言い…

―必然的に死ぬために、あるいはそれでも哲学するために―(1)

(以下の文章は2007年2月23日未明に書いたものです) 哀しい。 まさしく「索漠とした」という言葉を使いたくなる気分だ… 日記を拝見に巡回していたら、 奇遇なことに(いや、この言葉は不適切かもしれない、 なぜなら「奇遇」という言葉は本来は、何かかしら…

【書評】『決められない患者たち』

決められない患者たち作者: Jerome Groopman MD,Pamela Hartzband MD,堀内志奈出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2013/04/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る GW中は最終日以外毎日飲んでましたが、積読もすこしは消化しました。 たまには書評な…